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生活

26.POPTOPIA! Power Pop Classics Of The '70s/V.A(1979)

POPTOPIA! Power Pop Classics Of The '70s/VA

 

Poptopia!: Power Pop Classics Of The '70's

Poptopia!: Power Pop Classics Of The '70's

 

 パワーポップというジャンルは、一種の「ダメさの肯定」であると思う。それは歌詞がどうのこうのというよりかは、音から漂っている「女々しさ、情けなさ、弱々しさ」から十分に感じ取ることができる。聴いていると「ああ、もうこれでいいんだな。そうだな、そうなんだよな」と自分の中で勝手に不安や悩みを完結させ、布団に入って爆睡する。しょうもない。

 

M-4のBig Star「September Gurls」なんてギターからして全編泣きまくりのしょぼいギターが冴え渡り、M-11のThe Rubinoos「I Wanna Be Your Boyfriend」に至っては軽やかなメロディーに乗っかり歌われる内容が「僕は君の彼女になりたいんだよ!君にとってのナンバーワンは僕なんだから!」という、自分から動くのは嫌なので、他人に全てを感じ取ってもらおうという魂胆が見え見えの、あまりにも情けなさが滲みでたものだったりする。

 

このコンピに収録されたバンドを全部聴いていくと、好きな娘に自分から告白しようとするタフガイな男は一人もいないんじゃないかと思う。決して誰も前は向いていない。全員後ろ向きに歩いているからこそ、ぶつかり合う視線があるはずだ。そんな後ろ向きの男たちが慰め合って鳴らす音でこんなに泣けてしまう。何から何までダメさが伝わってくる、このパワーポップコンピ。とってつけたように最後にはThe Beatがささやく。

I want to be with a rock and roll girl.
I pick up the phone and get a dial tone.
I call up the number, but nobody is home.
But I saw it on my TV.

本当にダメ。全員ダメ。

 


Big Star - September Gurls - YouTube


The Rubinoos "I Wanna Be Your Boyfriend ...


The Beat "Rock N Roll Girl" - YouTube