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noise pop

生活

道に落ちてるビニール袋みたいなもん

高校受験のとき、僕はものすごく勉強していた。昼休みという貴重な時間を使ってまでも勉強していた。大晦日も正月も勉強していた。しかし志望校は工業高校。狂っていた。受験当日、家に帰ってからの答え合わせで、僕は5教科合わせて440点くらい普通にとっていることが判明した。進学校も狙えるような点数だった。しかし志望校は工業高校。狂っていた。僕は一体どんな景色を見ていたんだろう。別に頭が良い自慢をしたいわけじゃなくて(その証拠に、その頃の代償として今の頭の中は見事に空洞と化している)、僕はエネルギーを発揮する場所を思いっきり間違える癖があった。力の入れ具合が明らかにおかしいのだ。「やんなくても大丈V!」という僕の親戚のおばさんの言葉を借りるくらい、やらなくてもいいことに労力を惜しまない。明らかに悪癖、というか馬鹿なのでこれから先、とてつもなく生きづらくなりそうだ。「これはどうにかしなきゃいかんな」とちらちらと降る雪を見ながら思った。

 

ギターの弦を張り替える。1時間くらいかかった。ギタリストは大変だ。ライブの途中に弦が切れて「すいません!誰かギター貸してください!」という光景を何回も見ているのだけど、その都度「そんなもん根性でカバーしとけよ」と思っていた。しかし仮に当事者となったとしたら、僕も同じことを言うだろう。しかも悲しいことに、僕の周りには、ギターを快く貸してくれるギタリストなど存在しないのであった。ステージ上で途方に暮れる自分の姿を想像しながら、PavementのCut Your Hairを弾く。D→C→G→Emという賢い猿なら弾けるコードの繰り返し。調子外れな歌がユニットバスに響く。

Music scene is crazy,
Bands start up each and every day
I saw another one just the other day
A special new band
I don't remember lying
I don't remember a line
I don't remember a word

But I don't care,
I care,
I really don't care
Did you see the drummer's hair?

 本当に狂ってると思うよ、色々と。