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noise pop

生活

9.Preston School Of Industry/Monsoon(2004)

Preston School Of Industry/Monsoon

このブログ読んでる人(いたらとても嬉しい)は僕が「Pavement」というバンドに非常にお熱だということは知っているだろう。2010年の再結成来日ツアーで、久しぶりに公の場に現れたマルクマス以外のメンバー。マルクマスをはじめとして、まるで1999年からタイムスリップしてきたようにほとんど風貌が変わっていない。しかしギターのスコット・カンバーグ(スパイラル・ステアーズ)のみ、中年太りのハゲ頭(帽子で隠していたが)になっており「ああ、やっぱり年には勝てないんだな」ということを思ったわけです。

Monsoon

Monsoon

Preston School Of IndustryはそのスコットがPavement解散後に始めたバンド。そのバンドの由来はPavementのアルバム「Brighten the Corners」に収録予定であったスコット作の曲名で、結局未発表のままバンドは解散という、なんとも悲しい過去がある名前だったのだ。

これもだけど個人的にスコット・カンバーグの作る曲は好きで「Kennel District」「Date With Ikea」「Painted Soldiers」などアルバムにそっと寄り添うような良曲を作り出したのである。どの曲も「俺だってできるもん!」というマルクマスに対する反骨心みたいなものが感じられる。因みにPainted SoldiersのMVでメンバー全員をクビにしたスコットが、代わりに招き入れたのはVeruca Saltというバンドのメンバーである。ブックオフに250円でよく置いてます。



まあとにかく元々持っていた反骨心でソングライティング力を育てていったスコット。Pavement解散でマルクマスという目の上のたんこぶがいなくなったことで、ソロ活動を本格化していく。そして結成したのがPreston School Of Industryである。これは2枚目のアルバム。

マルクマスのソロと当然比べられてしまうが、どちらかというとこっちの方がPavementっぽさが漂っている。1stにはPavementでやる予定でシコシコ作っていた曲も入っているらしいから当たり前か。所謂「Terror Twilight」の後期Pavementに代表されるような、ローファイでありカントリーの匂いがするアルバムになっている。そしてこの2ndはそれ以上に肩の力が降りた作風。「マルクマスはマルクマス、僕は僕!」と思ったか知らないが、アコギで全部爽やかに歌うことができるぐらいサーっと滞りなく音が流れていく。そこにはかつて存在したマルクマスに対する反骨心は感じられない。でも「Line It Up」はモロに往年のPavementっぽくて心踊る。まあとりあえずスコットの反抗期は過ぎたようだ。


客にケツを出して中指突き立てるスコット。漢だぜ。