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noise pop

生活

17.Mac DeMarco/Salad Days(2014)

Mac DeMarco/Salad Days

Salad Days

Salad Days

夏が近づくと聴きたくなる音楽にジョナサン・リッチマンが挙げられる。個人的な性格もあるけどメロコア的な「イエーイ、最高の夏にしようぜ!」という価値観の押しつけが死ぬほど嫌いなので、必然的にちょっと夏の暑さが怠くて、でも「何か起こるんじゃないか」という微かな期待を持たせてくれるものを聴いてしまう。「That Summer Fleeling〜♪」と間抜けな声で歌うジョナサン・リッチマン。今年も特に何も起こらなそう。

そんな「現代のジョナサン・リッチマン」と呼ばれるのは、マック・デマルコという青年。24歳。同い年。


写真を見れば分かると思うけど、多分彼は頭のネジが3本くらい外れている。写真でこんなんだから、プライベートでも相当やらかしてしまっているらしく、周囲からも「変態」というレッテルを貼られているんだろうか。知らないけど。

これは今年出た2ndアルバムなのだけど、個人的に今年出たアルバムの中で一番好きである。ローファイを軸にして、カントリーフォークをアコギでポロロンと鳴らす。時にはチープなシンセやノイジーな面が見え隠れするけど、基本的には儚くもお気楽なムードがあるボーカルが魅力的。ライブ動画見てると「え、そこ?」というところで熱唱したり、そこまで可愛くない彼女を無理やりステージに引っ張り上げてきたりと、自由奔放な面が目立っている。だけどこのアルバム(これ以外は未聴)は、なんだか今にも死にそうな声で細々と歌い上げていて、そのギャップにグッと来た。でも理由が「ツアーで疲れていたから」だと知ってずっこけた。

とりあえずこのアルバムは、夏休みの昼下がり。何もしたくない、見たくない、聞きたくない。という時にこそ聴くべきアルバムなような気がする。夏に対する淡い期待感。でも特に何も起こらないだろう。なぜなら何もしてないから…。そんなどうしようもない日常が淡々と進んでいく様を、これを聴きながらボーッと見ている。たまにはボーッとしててもいいじゃないか。いつもだけど。