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noise pop

生活

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自分で言うことじゃないような気がするけど、自分はプレッシャーに弱すぎる。周りにいる全員が自分の一挙一動に注目していると考えると、蛇に睨まれた蛙だと思うくらい緊張する。やらかす。しかし悲しいかな、人の数が少なければ少ないほど、その緊張というものは増大する。知ってる人間や気心が知れている人間だったら尚更である。これは何故か。答えは簡単。自分の弱い部分を知られるのが怖いからだ。「本当の敵は自分自身よ」と、どこにでもいる「歩く自己啓発書」みたいな女の口癖っぽい言葉が頭を駆け巡る。「『俺はうん○です』と開き直れる奴が強い」と設楽が言っていたバナナムーンPodcastアンジャッシュ児嶋がゲストの回でも聞いてみよう。

ついに自転車がパンクした。最近自転車で仙台まで片道40分かけて行くという苦行にチャレンジしてる代償なのかもしれない。機材(シンセ、グロッケン、タンバリン、シェイカー、ブロック等)を持っていくと、その重量も10キロ増である。途中の坂道、顔に似合わない高額なスポーティーな自転車に乗った農家の息子みたいな男子高校生が僕を追い抜く。心に余裕がない人間(僕のこと)はここでやらなきゃいいのにムキになってそれを追い抜こうとする。「ここで足を着かないで追い抜くことができたら何か変わるかもしれない」という机上の空論みたいな考えが頭を支配する。

「何かが変わる、何かが変わる」

7月の昼下がりに相応する暴力的な日差しを一身に浴びて、一心不乱に自転車のペダルを漕ぐ。自転車の車輪から悲鳴のような「ガタガタ」という音がしたが、僕は聞こえないふりしてずっと走っていた。勝手にターゲットにされた高校生ははるか彼方、自転車の変速を上げてどこかに行ってしまった。小さい交差点の赤信号で僕は足を着いた。