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生活

みんな元気。

本なんて小さい頃からあまり読まなくて、それは何故かと尋ねられたら多分「集中力がないから」と答えると思う。小学生の時は夏休みの読書感想文といえば十中八九、ズッコケ三人組だった子どもである。分かりやすいものが好き、難解なものは嫌い、というか理解できない。そんな絹ごし豆腐のような、ちょっとした考え事ですぐに頭が潰れてしまうような子どもだったので、読書感想文は嫌いだったけど、中一の時に班の中で一番マシな人を選出して、その人がクラスの前で感想文を発表する、という日本神話の生贄のような儀式があった。僕以上にやる気がない班の人間は、全く読んでないのに僕の感想文を「いい」「最高」「マジやばい」などと称賛しまくり、僕は嫌々ながら代表となり、たいして面白いとも思えなかった椎名誠の「岳物語」の感想を発表する羽目になったのだが、読んでない上に一番印象に残った部分が「魚釣りで釣った魚が死んでた」というところだったので、もはや何の話だか分からないまま、担任の先生に酷評されて終わった。子どもながら「なんつー不条理な世の中だ!」と思った。

あんまり本は読まないのだけど、こないだ買った舞城王太郎の「スクールアタック・シンドローム」は、あまりにも面白くてゲロ吐きそうになった。ずっと夢の中にいるような不条理、不整合、愛、家族、暴力。完成された文体から滲み出るそういったものが全て愛おしく見えてきた。

スクールアタック・シンドローム (新潮文庫)

スクールアタック・シンドローム (新潮文庫)