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noise pop

生活

ノスタルジアに憧れて

木曜日。出張。取引先に行って名刺交換。20人くらい僕の前に並んだ。自分が人気者になったような錯覚に陥る。その後飲み会。飲みに行く途中、ピークアクションの前を通り過ぎる。今年の1月、僕と後輩の佐々木君と佐藤君と3人でシャムキャッツのライブを見た場所であった。なんだか不思議な気持ちになる。あの時、ライブが終わってからメンバーに話しかけに行くという普段は全く見せない積極性を発揮し、ドラムの藤村さんに「『SUNNY』の2番の頭のアレンジ、あのブレイク入れるとこがめっちゃかっこ良かったっす」と言ったら「よく聴いてますね…」と若干引き気味で言われたことを思い出す。三次会のスナックでカラオケを歌うことを強制され、俺は人気者なんだから何やっても許されるだろう、と強気な姿勢で臨むことにして恋するフォーチュンクッキーをキーを全部無視して歌う。

 あなたのことが好きなのに

私にまるで興味無い

何度目かの失恋の準備

Yeah!Yeah!Yeah!

 歌い終わってから「お前変態だな!」と言われる。

前住んでたアパートの管理会社から下手くそな宛名の封筒が届いていて、開けてみたらクリーニング代の請求だった。三万。俺は死ぬのかと思った。レコード買いたくても金が無くて買えないので、ヤフオクで探しまくってウォッチリストにぶち込んでおく。それを眺めるだけで心が満たされる、ような気がした。昔、週刊ストーリーランドで、金が無いから鰻屋に行って匂いだけで白米食べる男の話があったけど、それに限りなく近い。とりあえず給料日前に入札しておこう…。

日曜日。ベランダに出てタバコを吸う。気持ち悪いくらい晴れた空だった。Fat Tulipsのレコードをかける。talulah goshとかheavenlyとマジで何が違うのか分からない。アノラック系のバンドって、ボーカルがお洒落な女の子ってこと以外、アウトプットが完全にパンク寄りなのが最高だと思う。Fat Tulipsの「Nostalgia」という曲が、けたたましいスピードで窓から流れていく。ボーっとしてたらアシナガバチが窓から部屋に侵入してきて本当に死ぬかと思った。


Fat Tulips - Nostalgia - YouTube